はじめに
パロ・コルタドの生産はシェリーの生産者たちがワインのそれぞれのタイプの本来の資質を正しく特定し、それに従って適切に生産作業を行う必要があるという最も明快な例です。
テイスティングノート
アモンティリャードの繊細なブーケとオロロソのボディーと味わいを持つワインです。
栗色からマホガニー色のアモンティリャードとオロロソの特徴的な香りが調和した複雑なブーケがあり、ビターオレンジを思い起こさせる柑橘類系の香りや、発酵バターを連想させる乳の香りがします。深く、丸みがあり、豊かな味わいと、滑らかで、繊細なアロマティックな香りが後味にあり、喜ばしく長いフィニッシュへと導きます。
ご存知でしたか?
パロ・コルタドの起源はとても古いです。それはワインが樽の中で発酵しているときに、複合的な醸造上の変化があり、同じビンテージのワインの中でも微妙な違いを引き起こします。現在も醸造責任者たちは古いワインを育て、際立った個性のパロ・コルタドを維持するために、特別にデリケートな若いワインを選び続けています。
生産と熟成
非常に素晴らしいモストから生産され、最初にアルコール度数15%に酒精強化され、それらの樽にはパロ(斜め線 / )が描かれます。
ソブレタブラのステージが完了するとすぐに、もしテイスターがフロールの維持されているいくつかの樽に確かな、そして非常に明確な特徴の存在を嗅ぎ取ったら、彼らは潜在的なパロ・コルタドとして当初樽に描いたパロの上に水平の線を描きます。
そのワインはそれからさらにアルコール度数17%以上に酒精強化され、その結果として酸化熟成のプロセスへと方向転換をします。
分析データ
Palo Cortado
- アルコール含有量 17~22%
- 糖分 5g 以下 (通常1g / l 以下)
- 総酸度(酒石酸) 4 ~ 6 g / l 以下
- 揮発酸(酢酸) 0.8g / l 以下
- 高いグリセリン含有量 8 ~ 10 g / l 以下
