Consejo Regulador Vinos Jerez Sherry Wines
起源の保証

原産地呼称統制委員会

ヘレスという名称がワインに使われるときは、それは「ケレス」と「シェリー」そして「マンサニーリャ」に適応される原産地名称があります。

原産地呼称の概念は、一般に場所、都市、地方の名称といった特定の名前を、商品がその産地や製造方法が 独特であることなどの理由で消費者から高い評価を得ている商品に用いるということです。ある意味では、ある 特定のタイプで、ある特定の場所に由来する全ての製品に適用される「集合ブランド」の一種であると言えるでしょう。

シェリー原産地呼称統制委員会は、1933年にスペインのワイン法の条件によって定められた、スペインで最も古い統制委員会です。

原産地呼称統制委員会

三つの原産地呼称

ヘレスの場合、ヘレス地域で、伝統的な決まった製法で特定の条件を満たして造られたワインは、「ヘレス=ケレス=シェリー」と「マンサニーリャ=サンルーカル・デ・バラメダ」という原産地呼称によって法的に保護されています。さらにヘレス地域には、1994年から原産地呼称のステータスをもつ食品があります。それは「シェリー・ビネガー」です。

この地域で製造されたワインやビネガー全てがこれらの原産地呼称によって保護されているわけではありません。テーブルワインを造っている生産者もいます。基本的には白ワインが多いのですが、最近では赤ワインも生産されてます。醸造方法や出来上がったワインが規定で定められた項目を満たしていない場合も、原産地呼称を名乗ることはできません。

同様に、他のワイン生産地域でヘレスと同様のスタイルのワインを生産しても、同様の醸造方法を用いていても、原産地呼称で指定されている地域外のものであれば、ヘレス、シェリー、マンサニーリャといった名前を用いることはできません。

もし私たちが原産地呼称を持つ製品について話すとしたら、それは二つの異なる要素が一致しなくてはなりません。起源と生産工程です。

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 原産地呼称のコンセプトは、非常に特定の場所で本物の生産方法がとられ、品質と起源が関連しているということである。

 

原産地呼称統制委員会

原産地地理的区分

原産地呼称「ヘレス=ケレス=シェリー」と「マンサニーリャ=サンルーカル・デ・バラメダ」によって保護されるワインの生産地は。イベリア半島の最南端に位置しています。シェリーとマンサニーリャ用のぶどうを栽培できるのは、ヘレス・デ・ラ・フロンテラ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリア、サンルーカル・デ・バ ラメダ、トレブヘナ、チピオナ、ロタ、プエルト・レアル、チクラナ・デ・ラ・フロンテ、レブリハの行政区域にあり、統 制委員会が適当だと認めた土地にあるぶどう畑だけです。現在、生産地域の面積は7,000ヘクタール以上です。

生産地域の中でも、昔から特に「ヘレス・スペリオール」と呼ばれてきた、アルバリサという土壌に植えられたぶどう畑から成る地帯があります。この地帯は物理化学的構成や地理的条件、そして気候特性から、品質の高いワインをつくるためには理想的です。

もう一つの重要な地理的区分は「熟成地域」と呼ばれるもので、「ヘレス(シェリー)の三角地帯」(シェリー・トライアングル)としても知られています。「ヘレス=ケレス=シェリー」の原産地呼称で保護されているワインは、ヘレス・デ・ラ・フロンテラ、エ ル・プエルト・デ・サンタ・マリア、サンルーカル・デ・バラメダの3つの町でのみで熟成過程を終えることが許されています。そのため、いわゆる熟成ボデガはこれらの町にだけあります。

「マンサニーリャ=サンルーカル・デ・バラメダ」の原産地呼称の場合、熟成地域はここサンルーカル・デ・バラメダ市内に限定されています。マンサニーリャ用の原材料(ぶどう、又はベース・ワイン)は、生産地域のものであればどこのものを使ってもかまいませんが、熟成工程はサンルーカル・デ・バラメダ市内で行われなければなりません。

この町はグアダルキビール川の河口に位置し、ドニャーナ国立公園に近接しているため、特殊な微気候の影響で、それぞれのボデガでフロールと呼ばれる酵母の膜のもとで熟成されるワインは、他の地域のヘレスのワイン、シェリーとは異なる独特の特徴を身に着けていきます。

上述以外の生産地域内のボデガは熟成地域のボデガ用にモストやワインを生産しています。しかし、それぞれの地域の名前で自社ワインを生産し販売することも可能です。


ヘレスの生産地域は原産地呼称「ヘレス=ケレス=シェリー」および「マンサニーリャ=サンルーカル・デ・バラメダ」によって保護されている。

マンサニーリャはドニャーナ国立公園の近く、グアダルキビール川の河口にある町で、サンルーカル・デ・バラメダと深く関係している。

 

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統制法

原産地呼称の規則を総合したものは「統制法」と呼ばれます。各原産地呼称の統制法には、生産地域の範囲、ぶどう品種、認められている栽培方法、ワイン醸造・熟成の基本的な手法といったことが細かく記載されて います。また、統制法には、各原産地呼称の管理監督業務をおこなう組織である、統制委員会の構成と役割に ついても定められています。

原産地呼称制度の運営者

しかし、原産地呼称制度は、産地と規則のほか、制度を運営する人々によって成り立っています。つまり、ワイ ン造りを可能にするぶどう栽培農家やワイン生産者が必要なのです。彼らこそが、原産地呼称の名を消費者に届かせ、その名声を保持する鍵を握っています。

原産地呼称統制委員会

「ヘレス=ケレス=シェリー」と「マンサニーリャ=サンルーカル・デ・バラメダ」の原産地呼称の監督業務は法律によって統制委員会に委託されています。法的には、統制委員会は、アンダルシア州政府の農水省の下部組織として特定の公的権限を持って、経済・社会的利益のために活動する公益公社です。

簡単に言えば、統制委員会は「民間」の特徴を多く持っています。というのは、登録されたぶどう栽培農家やワイン生産者などの民間の利益のために活動する機関だからです。しかし、公的機関としての側面も持ち合わせています。なぜなら、原産地呼称自体のように、公的な性質の利益の管理監督に直接関連する一連の業務を行政から委託されているという側面もあるからです。

「ヘレス=ケレス=シェリー」と「マンサニーリャ=サンルーカル・デ・バラメダ」と「シェリー・ビネガー」の原産地呼称統制委員会は、1933年、スペインのワイン法に従って設立された初の統制委員会です。つまり、スペインで最も古い統制委員会なのです。

El Consejo Regulador Vinos de Jerez Manzanilla Sherry
ヘレス=ケレス=シェリー原産地呼称統制委員会は、1933年、スペインのワイン法に従って設立されたスペインで最も古い統制委員会である。

原産地呼称統制委員会の構成

統制委員会は原産地呼称全体及び個別の業界(ボデガ、独立系及び協同組合に加盟しているぶどう栽培農家等)を代表するものです。統制委員会の「理事会」のメンバーは計23名で、うち20名は民主主義的に4年ごとに選出されます。この選考過程で、生産業界(ぶどう栽培者)代表の理事10名 、ボデガ代表の理事10名が選出されます。選出された20名の理事は会長1名を選出し、それをアンダルシア州政府が任命します。理事会の審議には、 選出された理事のほか、アンダルシア州政府の代表者と統制委員会事務局長が、発言権は与えられますが、投票権は与えられないという条件で出席します。

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組織

原産地呼称統制法で定められている通り、主に三つのカテゴリーの異なる任務が原産地呼称統制委員会によって遂行されます。

原産地呼称統制委員会 | 組織

管理と認証

保護商品の品質を管理し、原産地を保証するという業務は、統制委員会の本来の役目の一つです。よって、ヘレスの統制委員会は、ぶどう畑から始まり、消費者が我々のワインを購入するに至るまでの生産過程で 遵守すべき一連の規則を統制法に明記しています。

商品の原産地と品質を保証するために、統制委員会は段階別管理システムを導入しています。

1 - ぶどう畑と栽培

ぶどうとモストがシェリー生産用と認定されるには、そのぶどう畑が統制委員会に登録されていなければなりません。登録されるということは、統制委員会が、その土地が適切で、認可品種が使用されていることを検証したことを意味します。年間を通して、統制委員会は栽培方法や、剪定、灌漑管理等に関して統制法の条項が遵守されているかを検証します。また、収穫前にはぶどうの熟成状態を検査します。


シェリー生産地域内のぶどう畑はなだらかな傾斜、草木のコントラストや、風景の広がりが印象的である。

 


監督、収穫人、運搬係、ドライバー、醸造担当者…収穫はよく準備された労働組織によって行われる。

 

2 - 収穫

収穫時には、統制委員会は広範な管理・監視体制を敷きます。原産地呼称に登録されている圧搾場へのぶどう輸送の全てが対象です。統制委員会の検査官は、各圧搾場に待機し、納入されたぶどうの量を測定します。同時に、ぶどうの熟成度や 衛生状態が統制法や年度規則で定められた条件を満たしているかもチェックします。収穫が終わると、シェリーの熟成用のモストとして認定を受ける前にも、適時に量の測定とサンプリングが行われます。

3 - ボデガ

統制委員会は、ボデガ間のモストやワインの移動や、ワインアルコール、そして、登録企業が使用する可能性のある、認可されたその他の醸造用製品の移動に関しても常時、管理・看視業務をおこなっています。さらに、全てのボデガを対象に、定期的に熟成中のワインの量を測定します。これは、企業が申告した在庫量と、実際の熟成中のワインの量が一致することを確認するためです。

4 - 保護対象商品

最後に、消費マーケットに出荷される保護商品の品質を保証するために、統制委員会は最終工程で、再び検査を行います。この検査は、統制委員会の検査官が登録されている全てのボデガで出荷されたワインのサンプルをとり、ヘレスぶどう栽培・醸造学研究所の研究室で分析をおこなうものです。同様に、統制委員会のテイスティング・ルームでは毎日官能検査も行われます。

このような徹底的な管理を行うことによってのみ、統制委員会の保証シールが証明する原産地を保証すること ができます。

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共有財産の保護

スペイン国内外で、原産地呼称の利益を守る活動を行うことも統制委員会の業務の一環です。残念ながら、歴史的にも、そして今日でも、ヘレス地域の生産者が何世紀も労力をかけて築いた名声の影で手っ取り早いビジネスを模索し、シェリーを真似た商品に我々の原産地呼称を使うという不正行為が後をたちません。

シェリーはクラシックなワインで、工業所有権を守る法的枠組みが出来上がる何世紀も 前から存在し、独自の歴史を持っていて、ヘレスのワインであるシェリーの名前を不正使用されるという憂き目 に常に見舞われてきました。実際、多くの国内法が、ヘレス、又は英語バージョンのシェリーという名称を単なるワインの1タイプとみなし、シェリーの原産地の独自の特徴を否定してきたのです。そのため、本物のシェリーは英国産、オーストラリア産、カナダ産、ニュージーランド産、カリフォルニア産、南アフリカ産等の様々な原産地から偽物や模造品の「シェリーたち」と共存せざるを得ませんでした。

現在では、統制委員会の活動に負うところが大きいのですが、原産地呼称は重要市場では国際的に認知されたといえるでしょう。


はるか昔からへレスのワインはスペインの国境を越え、世界を旅した。

 

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プロモーション


原産地呼称統制委員会のレセプション

原産地呼称は集合的財産で、今あるその価値は歴史によって培われたものであり、その未来の価値は現在の規則の遵守や製品販売の促進によって決まるでしょう。

シェリーの集合的ブランドとその商品のプロモーションは統制委員会の業務範囲に入ります。この意味で、教育と普及という観点に立った統制委員会の業務は特に重要だといえます。統制委員会はかなり以前から、予算のかなりの部分を保護対象商品が販売されている様々な市場で総体的なプロモーション・キャンペーン活動を展開するために費やしてきたパイオニアです。

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