ヘレス地域で、「ボデガ」という言葉は、ワインの醸造・熟成をおこなう建物のことを指しているだけではなく、ワイン生産をおこなっている企業を指して使われることもあります。原産地呼称に登録されている企業は、それぞれが関わっているワインの製造・熟成段階によって、統制委員会の公式登録簿に登録されます。

さらに、「醸造ボデガ」と呼ばれる登録分類もあります。圧搾場として使う施設は毎年登録する必要があり、そこでは収穫時期の間にぶどうからベースワインを造ります。この工程の性格上、醸造ボデガというのは基本的に1年のうち1,2か月に業務が集中しています。

そして、熟成ボデガまたは生産ボデガに登録しているボデガが所有しているワイン醸造プラントであることもよくあります。しかし、独立した圧搾場の場合もあり、ベースワインをボデガに販売しています。

熟成輸出ボデガ

ヘレス・デ・ラ・フロンテラ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリア、サンルーカル・デ・バラメダ(熟成地域)に所在するボデガであることが必須です。 対象のワインの熟成や商品化に関しても、統制委員会の統制法に定められている必要条件を満たしているボデガでなければなりません。

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熟成貯蔵ボデガ

熟成・貯蔵ボデガの登録簿に記載されているワイン生産会社は、通常“アルマセニスタ(ストックホールダー)”と呼ばれていますが、これらも熟成地域、つまりヘレス・デ・ラ・フロンテラ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリア、サンルーカル・デ・バラメダに所在していなければならず、また、対象ワインの熟成は原産地呼称統制法に定められている必要条件を満たして行っていなければなりません。 これらのボデガが商品化するワインの売り先は、熟成・出荷ボデガのみで、彼らは購入したワインを自社の熟成システムへの導入や、自社ブランド商品の最終ブレンドに使います。これらのボデガが販売するワインは、常に他の熟成輸出ボデガに向けられ、これらのボデガは自社の熟成システムに導入するため、あるいは自社の商業ブランドの最終ブレンドに含めるためにこれらのワインを使用します。

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生産ボデガ

熟成地域に含まれない生産地域の市町村は原産地呼称の重要な部分を占めています。これらの市町村には、ぶどう畑が多く登録されているだけではなく、圧搾場や醸造ボデガもかなりあるという点で重要です。なかには「生産ボデガ」と呼ばれ、熟成地域で熟成するのに適したワインを生産しているボデガもあります。 これらのボデガは、原産地呼称で保護されているワインの生産工程に重要な関わりを持っているだけでなく、ワインを直接販売することもできます。これらのワインは統制委員会の統制法によって保護の対象になっていて、ワインを商品化する場合、産地の市町村名を使用する独占権を持っています。この独占権に関しては統制委員会が看視をおこないます。

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